明治30年に社員合宿所として設置されたこの空知炭鉱倶楽部は、昭和8年、16年と増改築が繰り返され、昭和24年には別館が建築されました。現在の空知炭鉱倶楽部は、「こもれびの杜記念館」として、茶会・書道展示等に活用されるとともに、大正・昭和初期の炭鉱マンの生活文化資料の展示会を開催するなど、夏期のみ、地域住民に施設を公開しています。
炭鉱本社幹部や来賓など限られた人達の接待に利用された由緒ある建物です。その後、幾度となく増改築を重ねてきました。昭和29年からは接待専用の倶楽部となり、昭和38年に空知炭礦(株)に引き継がれた後も、平成7年の閉山を迎えるまで数多くの来賓を歓待しました。建物の一部は撤去しましたが、炭鉱全盛期を偲ばせる建造物であることから西洋風の本館と数寄屋造りの別館を修復し「こもれびの杜記念館」の愛称により保存することになりました。
<こもれびの杜記念館‐炭鉱遺産>
せっかく空知の炭鉱遺産を観にいくのなら、写真に記録してみたいもの。炭鉱遺産は人の手を離れたその時から、激しいまでの自然の勢いにさらされて同化していきます。炭鉱遺産は「廃墟」ではなく、「自然の中に生きる存在」であるともいえます。炭鉱遺産がうつろう四季のなかで魅せる様々な表情は、決して死んでなどいないということを教えてくれます。炭鉱遺産を訪ね、撮影をすることで見えてくる魅力もあります。文明と自然の、同化とせめぎあいを炭鉱遺産撮影に取り入れてみてはいかがでしょうか。
炭鉱の遺産を最小限度必要な程度大切に保存しているということに気がつきました。博物館も小さいながらあり、そこには収蔵庫がありかなりの資料が保存されています。建物だけ大きくて内容が中途半端な上砂川町の博物館よりかなり好感が持てます。また旧北炭の迎賓館、北炭空知倶楽部、映画館などの建物も整備され公開されています。市町村によっては炭鉱抜きの新しいまちづくりだけを考えている所もありますが、町の琴線として残すものは残すという考え方は見習うべきものがあるでしょう。そんな歌志内本町にある「こもれびの杜記念館」は、産業遺産を代表する一つです。炭鉱の資料が沢山あるので勉強にもなるかと思います。